42%が不眠の症状に悩むも、半数以上は医療機関を受診せず 患者が不眠症治療に求めるのは、「熟睡感」「即効感」「安全性」~『不眠症治療ならびに不眠症治療薬』に関する大規模調査を実施~
2012年5月18日 [金]
QLifeは、スリープ&ストレス クリニック院長 林田健一先生の監修のもと、『不眠症治療ならびに不眠症治療薬に関する大規模調査』に関する調査を実施。全国のインターネット利用者にアンケートを行い、6044人から回答を得た。
今回の調査から分かったことは、不眠や睡眠障害での病院受診経験の有無に関わらず、その治療や治療薬に対してのネガティブなイメージは根深く残っている、ということだ。しかしながら、医療機関を受診した患者の多くは、「不眠でわざわざ医療機関を受診するのは大げさではない」と、考えており、治療の過程を通して、不眠症についての正しい知識を得られていることが推察される。今後、より一層の不眠症ならびに不眠症治療に対する認知と理解が広まることが望まれるが、そこでは、専門医だけでなく、プライマリケアも含めた、幅広い取り組みが必要と思われる。
■調査結果概要
- 1) 42%が不眠の症状に悩んだ経験あり。しかしながら半数以上は医療機関を受診せず
- 不眠の症状のきっかけは「ストレス」や「寝付きの悪さ」、「夜間の頻尿」など。震災を契機に症状が現れたケースも。約7割が医療機関受診以外の何らかの対処法をとるも、うち半数が不眠の症状改善が無いまま悩んでいる。
- 2) 医療機関受診者の半数がかかりつけ医に。約75%が受診で症状が解消された
- 医療機関の受診率は約45%。その半数がかかりつけ医で受診している。処方された不眠症治療薬で最も多かったのがマイスリー。医療機関受診と不眠症治療薬の処方により、75%が不眠の症状が「解消された」と実感。
- 3) 患者は不眠症治療薬に「熟睡感」を期待するも、約半数が処方変更を求めた経験あり
- 患者が不眠症治療に求めるのは、「熟睡感」「即効感」「安全性」の3点。しかしながら、患者の約半数が不眠症治療薬の変更を医師に求めた経験あり。一方、医療機関未受診者はその理由に「深刻ではない」「不印象治療ならびに治療薬に対する抵抗感」を挙げる。
- 4) 医療機関受診経験の有無にかかわらず、不眠症治療にはネガティブなイメージを
- 医療機関受診経験の有無にかかわらず、不眠症治療薬に対し、副作用や依存性の問題などネガティブなイメージを抱いており、治療中であっても不安を持ちながら薬を服用している。
■実施概要
(1) 調査対象:全国のインターネット利用者
(2) 有効回収数:6044人
(3) 調査方法:インターネット調査
(4) 調査時期:2012/3/31~2012/4/15
◆詳細はQLifeサイト内にて掲載しています。
http://www.qlife.jp/square/feature/q_research/story27204.html
◆調査レポートの詳細は、以下よりダウンロードしてください。
http://www.qlife.co.jp/news/120518qlife_research.pdf
(詳しくはこちら[PDF])