尿の排出・蓄尿機能が低下する、前立腺肥大症による排尿障害に悩む中高年男性が増加。排尿障害が発生する年齢が早くなる傾向も~『排尿の悩み』に関する大規模調査を実施~
2013年2月15日 [金]
QLifeは、中高年男性の『排尿の悩み』に関する調査を実施。全国のインターネット利用者にアンケートを行い、4123人から回答を得た。
今回の調査から分かったことは、40代以上の男性を中心に、排尿障害を訴える患者は増加傾向にあり、なかでも、尿の排出機能ならびに蓄尿機能の双方が低下する、前立腺肥大症による排尿障害に悩む中高年男性が多いことが分かった。また、近年においては、40代を中心に排尿障害が発生する年齢が早くなる傾向にあり、その点においても早めの受診ならびに治療開始が求められる。また、生活関連病と排尿障害の直接の関連性については、 今調査で読み解くことはしなかったが、生活習慣病患者の約半数が中等症以上の排尿障害となるなど、年齢分布の見地から、排尿障害に悩んでいる割合は多いものと思われる。
【調査主体】
株式会社QLife(キューライフ)
【実施概要】
(1) 調査対象:40代以上の一般生活者男性
(2) 有効回収数:4123人
(3) 調査方法:インターネット調査
(4) 調査時期: 2012/11/9~2012/11/26
【調査結果概要】
- 1) 40代以上男性の4人に3人が排尿状態に変化を実感。日常生活にも影響を与えている
- 75.4%が年齢とともに変化する排尿状態を実感。58.6%が変化について気にしており、10年以上気にしている割合も一定存在する。約20%が日常生活に「やや影響あり」「大いに影響あり」と回答。
- 2) 排尿状態の変化は、長時間の外出や夜間頻尿など、様々なシーンで影響を受けている
- 外出に対して消極的になるほか、会議の中座などビジネスにも影響。加えて、睡眠への影響を訴える意見も。
しかし、日常生活で気をつけていることは無く、特に防衛策を行わないまま、頻尿などの排尿状態の異常に悩んでいる人が多い。
- 3) 「改善の必要性を感じない」ため排尿状態の治療のために医療機関を受診は少ない
- 9.5%が排尿状態改善を目的に医療機関を受診。最も大きな理由が「病気の不安のため」。一方、受診しない理由としては、「改善する必要が無い」「深刻ではない」と。受診はしなくとも、「サプリメントなどの食品・民間療法」を取り入れるが、半数は効果を実感できず。重症度の高い生活習慣病患者でも受診割合は低い。
- 4) 70代以上の半数が国際前立腺症状スコア上ならびにQOLスコアで病院受診が勧奨される点数に。
40代でも4人に1人がIPSS中等症以上に。3人に1人がQOLスコア4点(やや不満)以上に
- 前立腺肥大症の症状の客観的な評価法として用いられている、国際前立腺症状スコア(IPSS)の分類では、70代以上の過半数が、中等症以上と分類される8点以上のスコアとなった。また40代においても、4人に1人が中等症以上と分類。生活上の困難度を調べるQOLスコアでも、 70代と80代の半数、40代の3人に1人が病院受診を勧奨される「やや不満」以上のスコアとなった
- 5) 生活習慣病患者の約半数が中等症以上の排尿障害。QOLスコアでも同様の結果
- 生活習慣病患者とそれ以外(「この中にはない」と回答)のIPSSの点数を比較すると、生活習慣病患者の約半数が中等症以上であり、「この中にはない」よりも高いことがわかった。QOLスコアにおいても、特にメタボリックシンドロームにおいて重症化が見られている。
▼詳細はQLifeサイト内にて掲載しています。
http://www.qlife.jp/square/feature/bph/story33179.html
▼調査レポートの詳細は、以下よりダウンロードしてください。
http://www.qlife.co.jp/news/130215qlife_research.pdf
(詳しくはこちら[PDF])