「病院検索サイト」における、創業時からの一貫ポリシー
私達の最初のサイト「QLife病院検索」の開設コンセプトは、「感動をシェアしよう!」でした。医療現場では多くの「感動」が生まれ、語り継がれていることを知ったからです。それを「患者口コミ」という形で集約・拡散することは、医療者・患者双方の行動エネルギーになると考えました。
今では「医師」「薬剤師」「看護師」など職種別の専門家口コミも大量に保有し、さらには大規模調査を頻繁に行っているため、日本で最も「医療現場の生の声」が集まっている会社になりました。
口コミは内容を二重チェックして、「批判」や「傷つける・おとしめる表現」などを排除してから掲載しています。「ネガティブな口コミも公開して欲しい」というご要望もあります。しかし、私達はあえて「批判」を扱いません。その最大の理由は、創業理念「医療と生活者の距離を縮める」に合致しないからですが、それ以外にも次の背景があることを、どうぞご理解ください。
ネット上で判断を下して頂くためではなく、あくまでそれを行う場所(病院)へ行きやすくするのが、QLifeの役目です。そもそも医療が単純・完全でない以上、情報は常に不完全です。特に口コミは表面的な印象レベルの内容が多いのも事実です。でもマッチングの具体的材料として、および「視点の広がり」「関心喚起」などの面で、それらは大変有用だと考えています。
近年、口コミの制作代行・投稿代行をする請負業者が増えています。弊社はこれらの業者とは一切関係がありません。むしろ業者による投稿を審査時に判別・排除する企業努力を積み重ねています。もし弊社名および弊社サービス名を語る口コミ代行サービス業を見つけた場合は、ご一報いただけると幸いです。
病院をランキング付けすれば必ずアクセスが増えると分かっていますが、私達はあえて自重しています。その理由は、創業理念「医療と生活者の距離を縮める」に合致しないケースが多いからです。
問題の一つは、ランキング根拠となる数字の、操作性です。例えば、治癒が難しい患者を切り捨て、逆に手術が不要なほど軽症の患者に手術をすれば、手術成績データはアップします。これは私達が望む姿ではありません。また、一律的なランキングは多様性を否定しがちなので、私達が志向するマッチングとは逆行する可能性もあります。
ただし、客観性・妥当性の高いデータを根拠として、かつ生活者の医療への関心喚起に適切な材料と思われる内容は、従量的ソート表示や、1-3位のみの部分表示など、一定の配慮のもとで掲載することがあります。