2020年8月05日 [水]
健康・医療分野の広告メディア事業ならびにマーケティング事業を行う株式会社QLife(キューライフ/本社:東京都港区、代表取締役:有瀬和徳)は、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)のパンデミックが加速する中、QLife 会員を対象に、新型コロナの検査に関するアンケートを実施した。
調査結果の概要は、以下の通り。
実施責任者:株式会社QLife
調査目的:新型コロナの検査に関する一般人の理解度、不安要素などを把握する
調査手法:Webアンケート調査
調査期間:2020年7月20日〜7月22日
有効回答数:310
性別:男性193人(62.2%)、女性117人(37.8%)
居住地:首都圏(東京都51人、神奈川県28人、埼玉県24人、千葉県20人)中心に全国
年代:50代(113人)、60代(71人)、40代(56人)中心に10〜80代以上
職業:公務員/会社員(117人)、無職(82人)、専業主婦(主夫)(37人)の順に多かった。
患者数の大幅な増加と共に、検査に関わる報道が増えている。そこで、新型コロナの検査を受けた経験があるかについて尋ねた(n=310)。
「新型コロナと診断を受けた」と回答したのは3人、「検査を受けた」のは13人であった。
また、「検査を受けず診断されていないが、自分は新型コロナに感染していたかもしれないと思っていますか?」との質問に対し、25人(男性:15人、女性10人)が「はい」と回答した。
新型コロナ罹患の有無を調べる検査として、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」がある。それぞれの特徴を正しく理解しているかを尋ねた。
「PCR検査について正しいと思う説明にチェックをしてください」(複数回答)という問いに対し、「現在罹患しているかを調べる検査である」を選択したのは275人(89%)、検査が「保険適用されていない」を選んだのは80人(26%)であった。
また、全問正しく選択した人は、59人(19%)であった。
PCR検査の唾液検体による検査は、「症状発症から9日以内の者については唾液PCR検査を承認・保険適用」(厚生労働省発表・令和2年6月2日以降)であり、同7月17日から無症状の場合でも唾液によるPCR検査が可能となっている。
また、同3月6日以降、PCR検査は保険適用されている。
「抗原検査について正しいと思う説明にチェックをしてください」(複数回答)という問いに対して、上位4つはいずれも正しいものであるが、半数以上が選択していない項目がみられた。
また、全問正しく選択した人は、15人であった。
「抗体検査について正しいと思う説明にチェックをしてください」(複数回答)という問いに対しては、「過去に罹患していたかを調べる検査である」を243人(78%)が正しく選択していた。
一方、「血液を用いて検査する」「IgGやIgMという抗体の有無を調べる」はいずれも正しいにもかかわらず、選択したのは半数以下であった。
また、全問正しく選択した人は、59人であった。
「新型コロナ発症2日以内の感染者と、ある条件で接触すると濃厚接触者になります。国立感染症研究所により定義されている条件として正しいものにチェックをしてください」と尋ねた。
現在は、「(マスクなどの)予防策なしで1メートル以内かつ 15分以上の接触」と定義されているが、全て正しく選択したのは12人であった。
当初は2メートル以内とされていたが、令和2年4月22日以降、「1メートル以内かつ 15分以上」という目安に変更されている。
「抗体検査を病院で受けたいか」という問いには、半数近い146人が「はい」と回答。
一方、同時に尋ねた「自費で抗体検査キットを購入して検査したいか」に対し、69人が「はい」と回答した。
さまざまな抗体検査キットが市場に出回っているが、現在のところ、日本国内で医薬品・医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)上の体外診断用医薬品として承認を得た抗体検査はない。
厚生労働省は、「期待されるような精度が発揮できない検査法による検査が行われている可能性もあり、注意が必要」としている。
また、「最寄りの病院・クリニックで新型コロナの検査を行っているとわかるとどう思いますか?」という問いに対しては、「万が一の時はすぐに相談できるので安心できる」を選択した人が最も多く220人。
「不安に思う」を選択したのは31人であった。
最後に、「新型コロナに関する検査に対して、不安に感じていることはありますか?」を尋ねた。
最多は「検査の精度にばらつきがあると聞くので、結果をうのみにしてよいか不安」で147 人。
以下多い順に、検査費用が高いのではと不安(122人)、いつ検査を受ければいいのかわからないので不安(102人)と続いた。
以上。