2011年7月12日 [火]
QLifeは、「痔の治療」に関する大規模患者調査を行った。インターネット経由で5,779人から回答を得た。
痔はごく一般的な病気であるにもかかわらず、恥ずかしさが先に立って、発症から受診まで数年以上かかる人も少なくない。そのため、痔の受診・治療にかかる実態を明らかにした。
それによると、痔の受診率は4割弱にとどまり、逆に誰にも相談せず一人で悩む人も4割強に上ることがわかった。また、実際に治療を受けた人の満足度は痔の種類によって異なるが平均で6割、不満足度は1.5割であった。痔に関する情報は「インターネット」を参考にする人が多く、何も調べずに治療を受けた人は2割弱しかいなかった(主な結論は後述)。
この結果について、社会保険中央総合病院副院長 大腸肛門病センター長の佐原力三郎先生は、「痔は、まだまだ受診しやすい環境にあるとは言えないことがわかった。疾患啓発活動とともに、医療機関側の“受診しやすい環境作り”が重要だ。患者中心の医療が叫ばれる今、患者さんのニーズに沿う治療に柔軟に取り組み、患者ニーズに応えることで患者満足度を高めることが大切である。」と述べた。さらに、「痔に関する情報はインターネットを参考にする患者さんが多いようだが、情報が多すぎて、ご自分に必要な情報、当てはまる情報が何なのかを適切に閲覧できる状況にないようだ。各専門医療機関がホームページを中心として、診療方法から疾患の特性まで具体的かつ適切な情報発信を展開することで、患者さんも安心してご自分に合った情報を入手でき、治療を受けやすくなるだろう。」とコメントした。
★詳細は、QLifeSQUAREのこちらの記事より
「痔の治療」 大規模患者調査 前編
「痔の治療」 大規模患者調査 後編
★詳細なレポートのPDFファイルは以下より