2011年11月18日 [金]
QLifeは、『抗インフルエンザウイルス剤の処方動向調査2011』の結果を発表した。昨シーズンに抗インフルエンザイウルス剤を処方した全国の医師にアンケートを行い、内科・小児科を中心とする505人から回答を得た。
今年のインフルエンザは、厚生労働省からワクチン供給予定量が当初見込みより下回ることが発表された直後に、例年よりも早い流行入りの可能性がマスコミによって報道された。2009-2010年の新型インフルエンザ(A/H1N1)発生以降、インフルエンザ情報に対して敏感になっている人も多いため、医師は、受診した患者さんや家族に対してインフルエンザの正しい対処法を説明することがより重要になっている。
■医師は「耐性ウイルス」、患者は「異常行動」への誤解・心配あり
医師の間でも、耐性ウイルスに関しては情報・認識が錯綜している。「耐性ウイルスが市中で広く流行しているとお考えですか」との設問に対して、「流行している」「流行していない」の両回答が21%と拮抗した。また増殖性、病原性についても、「耐性ウイルスの方が強い」が18%と、「通常のウイルスの方が強い」回答12%を上回った。
■処方実績はタミフル1番、ただし「薬に頼り過ぎないで」という意見も
昨シーズンに処方した抗ウイルス剤の比率を訊いたところ、タミフルが57%と最も多く、次いでイナビル20%、リレンザ19%、ラピアクタ2%の順であった。今後の処方意向に関しても「対成人」「対10歳未満」の両方でタミフルが多く、リレンザは対成人と対10歳未満とで大きく異なる結果となった。
ただし、自由回答コメントのなかには「必要ないと思われる場合でも、薬を強く希望する人が増えた」などと、インフルエンザに対して薬に頼り過ぎる患者さんに苦言を呈す医師も見られた。
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