2012年11月06日 [火]
一般名処方&ジェネリック浸透の影響か
「ムコスタ」のGE品「レバミピド」の検索が増加し初のトップ10入り
スイッチOTCも発売された「アレグラ」も早めの始動
最もランク上昇幅が大きい【メジコン】【アスベリン】【フスコデ】は全て気管支炎などの呼吸器系疾患の治療薬であり、全国的な冷え込みで風邪をひく人が急増した影響と思われる。また、毎年、春の花粉症シーズンとともに検索数が増加する抗アレルギー薬【アレグラ】が今シーズンは早くもトップ10入り。スイッチOTCの発売や、今夏の猛暑の影響で来年のスギ花粉飛散量が増加するという報道の影響と推察される。
◆同一成分の新薬を猛追するジェネリック
今回のランキングで最も注目されるのが、胃粘膜を守る薬である【ムコスタ】と【レバミピド】の、同一成分の新薬とジェネリックのランキングの急接近。2012年1月より、検索上位50位までを発表するこの方式になって以来、花粉症シーズンのピークで抗アレルギー薬の検索が増加した3月を除き、常にトップ3の位置にあった【ムコスタ】だが、今年に入り、そのジェネリックである【レバミピド】の検索数が月を追うごとに増加。10月にはついに初のトップ10入りを果たした。ジェネリックの普及促進に加え、全く同じ読み方の「レバミピド」が両剤の一般名であることから、一般名処方の増加に伴い、【レバミピド】の処方が増加したものと推察される。今後のランキング動向に注目したい。