2012年12月21日 [金]
QLifeは、2012年「がん情報の不足感」実態調査報告書(前半編)を発表した。これは20~80代の合計2,210人のがん当事者(がん患者1,574人、家族636人)の協力を得て実施したもので、主に以下の2項目について聞いた。
それによると、がんの治療法については、「医師から説明を受ける前に自分で調べた患者」の方が、「医師説明後に調べた患者」よりも納得感は高くなり、また、その納得感は後々までのがん情報不足感とも関連する(不足感はなかなか解消されない)可能性が示唆された。
さらに、「治療法を決める際に、その他の選択肢について説明があった」50%、「その治療法を選ぶ根拠となる客観的情報が提示された」69%など、患者・家族の視点では必ずしも主治医から充分な説明なく治療法が決まっていると見えている実態が浮かび上がった。これらの説明有無も、がん情報不足感と関連性が強かった。
なお、本調査は厚生労働科学研究費補助金(第3次対がん総合戦略研究事業)『国民のがん不足感の解消に向けた「患者視点情報」のデータベース構築とその活用・影響に関する研究』(研究代表者:京都大学大学院医学研究科・中山健夫教授)の一貫で行われたものである。
★詳細な内容は以下をご参照ください。
【2012年度 第3回「がん情報の不足感」実態調査】
http://www.qlife.jp/cancer/category/anguish/paucity2012