2014年6月23日 [月]
抗凝固療法患者とのコミュニケーションに関する薬剤師調査
QLifeは、薬剤師を対象に抗凝固薬を服用する患者とのコミュニケーションに関する調査を行った。調査は2014年5月9~19日にインターネットで行われた。
抗凝固療法を正しく行い、脳梗塞を予防するためには、主治医だけでなく、受診する全ての医療機関の医師や薬剤師との密接なコミュニケーションが重要で、これまでもQLifeでは医師や患者に対し、抗凝固療法とどのように向き合っているかを調査してきた。今回、QLifeでは公益財団法人 心臓血管研究所 所長 山下武志先生監修のもと、患者とともにチームとして抗凝固療法に携わる一員である薬剤師を対象にリサーチを実施。医師や患者本人対象の調査では表に出なかった、患者の実態を調べた。
今回の調査から、約半数の薬剤師が抗凝固薬の疑義照会を行い、約3割の薬剤師が患者の「ヒヤリハット事例」を見聞きするなど、抗凝固療法を行う患者にとって、薬剤師によるコミュニケーションが、重大な事態を防ぐためのセーフティネットとなっていることが分かった。
調査結果は、QLifeサイト内で掲載されるほか、調査報告書はこちらからダウンロードできる。
【調査結果概要】
約半数の薬剤師が抗凝固薬の疑義照会を行い、約3割の薬剤師が患者の「ヒヤリハット事例」を見聞きするなど、抗凝固療法を行う患者にとって、薬剤師によるコミュニケーションが、重大な事態を防ぐためのセーフティネットとなっていることが分かった。薬剤師と患者のコミュニケーションについては、双方ともに「抗凝固療法下の生活上の注意点(飲み合わせ、食べ合わせ、他科受診時の注意点)」「抗凝固療法の副作用」が多く挙がっており、患者からの質問・相談も、前者では納豆や青汁などのビタミンKを多く含む食物、後者では出血時や他科受診に関するものが多かったが、新規経口抗凝固薬を服薬している患者からも「納豆は食べて大丈夫か」などの質問が挙がるなど、「新旧の抗凝固薬の生活上の注意点などを知らない(覚えていない)ケースも多く見られた。また、「新旧の抗凝固薬のメリット・デメリット」については、患者と薬剤師の間でコミュニケーションギャップが見られた。
【調査結果について】
【調査実施概要】
▼詳細はQLife内にて掲載
http://www.qlife.jp/square/feature/apoplexy/story41722.html
▼調査結果報告書
http://www.qlife.co.jp/news/140623qlife_research.pdf